俺のカノジョは

首筋に顔をうずめていると、ほのかにシャンプーの匂いがして再び眠気を誘う。

昨夜寝るのが遅かったし、二度寝するのもありだなーと思っていたら。



「まろちゃん」


春香に名前を呼ばれて、


「んー?」


そう言いつつ首筋から顔を上げる。




「ありがと」
「なにが?」
「ううん、なんでもない」



フフフと笑った彼女は、ごろりと寝返りを打って寝ている俺に覆いかぶさった。




「好きだよ」



小さな声で囁くように言ったかと思うと、頬にちゅっとキスされる。


「頬、だけ?」


俺が不満を漏らすと、ポカンとした顔になった彼女はすぐに笑って



「まろちゃん、かわいいよねぇ」



と言った。






昨日、散々泣いたというのに。

この朝の余裕そうな態度と表情を崩したくて。

彼女の弱い部分に手を這わせる。




「っ…んんっ」
「ん? どうした?」
「昨日あんなにしたのにっ」
「全然足りねぇよ」
「えぇ~……あぁっ!」



目の前にぶら下がる柔らかいものにかぶりつくと、昨夜のような甲高い声で鳴いた。

片方の胸の先端を指で弄り、もう片方の胸にはワザと音を立ててキスをする。

少し冷えるようになった秋の朝、ベッドの中のふたりの体温だけが温かい。


綺麗な肌に吸い付くと、赤い内出血が浮き上がった。
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