不器用同士
「ただいまー」
2人で向かい合ってオムライスを食べていると、ガチャリと音がして玄関から相楽くんの声が聞こえてきた。
「あ、お兄ちゃん帰ってきた!おかえりー」
右手にスプーンを持ったまま、音がしたドアの方向を見る。
「なんか美味しそうな匂いが…オムライス?」
「……おかえりなさい、相楽くんの分も用意してあるから。温める?」
「ありがとう、自分で温めるよ」
少し疲れた様子の相楽くんは、ラップがしてあるオムライスを手に持って電子レンジに向かう。
「瑠璃、光莉ちゃんと随分仲良くなったみたいだなー」
「いいでしょー!お兄ちゃんなんかより仲良いんだからね」
「それは聞き捨てならないな」
何が聞き捨てならないんだ…。
まだ言い合いをしてる2人を見て、残りのオムライスを口に運んだ。