不器用同士
あ、デザートに用意したいちごがあったんだった。
さっき瑠璃ちゃんが食べたいと言っていたいちごを思い出した。
急いで食器をキッチンに持って行き、冷蔵庫を開ける。
「こうして見ると2人、新婚さんみたーい」
ニヤニヤ笑っている瑠璃ちゃんは私と相楽くんを見つめていた。
「瑠璃はおませさんだな。そんな言葉知ってるなんて」
ため息をつく相楽くんと、なんて返したらいいか困る私。
「………」
「そんなに困らないでよ。俺、傷つく」
思ってもないような声色で言ってきたので、とりあえず無視しといた。
「また無視!?」
うるさい相楽くんを放っておいて、いちごを持って瑠璃ちゃんに近づく。
「はい、どうぞ」
「わーい!いちごだ!」
真っ赤に熟れたいちごを食べる瑠璃ちゃんを見て頬が緩む。