不器用同士


優也は隣の県に住んでいて、中々会うことがない。


お互い高校生になると更に会うことが少なくなった。


その代わり、以前より電話は増えたけど。



耳に入ってくるコンビニのBGMを聴きながら、おにぎりを選ぶ。


さっき食べたヨーグルトでお腹が少し膨れたからあまりお昼ご飯のこと考えられないけど。



朝仕入れたばかりなのか、いろんな味が充実している中で残り一個の鮭おにぎりに目が行った。


よし、鮭おにぎりに手を伸ばす。



「あっ」


「え、」



僅差でおにぎりを掴んだ手に触れる。



お互い目を合わせて目を見開く。




「光莉ちゃん、おはよう。偶然だね」



そこには昨日ぶりの相楽くんが立っていた。


< 67 / 89 >

この作品をシェア

pagetop