不器用同士


「そう、光莉ちゃんも?」


「うん」


「へぇ、珍しいね」



相楽くんはよくサボってる。


女の子といたり、1人でふらっと消えることもあるらしい。



「お次の方ー」


レジの店員さんに呼ばれ、進む。



「レジ袋はご必要ですか?」


「お願いします」


おにぎりを小銭で買って外に出た。



さて、あともう少し歩くかと一歩二歩足を進めたところで肩に重みを感じて足を止める。



「置いていくなんてひどいよ。光莉ちゃん」



コンビニを出てすぐに相楽くんに捕まった。



「は?ちょっと!」


後ろから肩を組まれて、身動きができない。


「せっかくだし一緒に行こうよ」


相楽くんは軽そうなカバンとコンビニ袋を持って隣を歩く。


「ねぇ、離して!」


力尽くで肩に回った手をどかそうとするが、全然動かない。



「離したら光莉ちゃん逃げるでしょ」


「逃げない逃げないから!昨日も逃げなかったでしょ」



昨日の幼稚園までの道のりを思い出し、どうにか離してもらおうと伝えた。

< 69 / 89 >

この作品をシェア

pagetop