翔んでアルミナリア
「そもそもこの、ナルニア…じゃなくって…」

アルミナリア、と訂正される。

「…ってどんな世界なの?」

「うーん、自分が作ったゲームの話をするのって、頭ん中覗かれるみたいで恥ずかしいな」
ぽりぽりと頬を掻いている。

「恥ずかしがってる状況じゃないでしょうよ」
牢屋に放り込まれているというのに。

「まあ、そうなんだけどさ…」
と蓮くんが語り出したこの世界の概要は次のようなものだった。
ちなみにところどころ彼の註釈が入る。

ゲームのタイトルは『竜の血族 ——アルミナリア——』だそうだ。なかなか凝っている。

「竜の漢字は龍じゃなくて竜のほうね。龍のほうが繁体で竜が簡体だと思われがちだけど、実は古来から使われてきたのは竜のほうの字なんだ。形を見ると分かるだろ? まさに天に昇っていく竜の姿を表しているんだ」

そこはどうでもいい、と突っ込みたかった。
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