翔んでアルミナリア
「まあ俺の設定に忠実なら、そんなに残酷なことはされないと思うよ。いきなり首チョンパとか。皇帝が統治する立憲君主制国家だから」

ぜひそう信じたい。
蓮くんの言葉は救いになったのか、なっていないのか。頭の中のもやもやが少し晴れたところで、もう一つの謎にぶち当たる。

「———それにしても、なんでわたしたちはえっと…アルミナリア、にやって来ることになっちゃったんだろう?」

超常現象に、なぜもへちまもないだろうけど。

「それもたぶん俺のせいなんだ」
ぽつりと彼がつぶやく。

「俺のせい、ってなにしちゃったの蓮くん?」

「櫓祭りで願いごとをしちゃったんだ」
拗ねた子どものような表情だ。

「えっ! まさか、自分が作ったゲームの世界に入りたいとか願いごとしたの?」
それこそ子どもじゃあるまいし。

そうじゃない、と首をふってどこか投げやりに口にする。
「実花子をこのままどこかに連れ去りたい、って願った」
誰かに取られるくらいなら…鋭い目で、ぐっとこぶしを握る。
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