翔んでアルミナリア
「俺が、守るよ」蓮くんが決意を響かせて告げる。
「俺が実花子を守る。一緒に元の世界に帰ろう」
「…うん」
ようやくしゃくりあげながら、返事をすることができた。彼の言葉が素直に嬉しい。
蓮くんがこちらをのぞきこむように顔をうつむかせる。と、伸びてきた赤い舌先がツツッとわたしの涙を舐めとった。
「うわっ」
思いがけない仕草に驚いて、体を離してしまう。
「なっ…なにすんの」
「だって拭けるものないんだもん。今日半袖だから、袖も貸せないし」
悪びれず口にする。
「いやだからって…」
確かにわたしたちの持ち物は、牢に入れられたときに全部取り上げられてしまった。といっても二人とも財布・ハンカチ・腕時計・携帯電話くらいだったけど。
お財布…お小遣い入れてきたのにな。携帯も友達とのやりとりとか連絡先が詰まっている宝物だ。
今ごろお父さんとお母さんが、必死に電話をかけてくれているかもしれない。時空を隔てていては、さすがに電波も届かないだろう。
「俺が実花子を守る。一緒に元の世界に帰ろう」
「…うん」
ようやくしゃくりあげながら、返事をすることができた。彼の言葉が素直に嬉しい。
蓮くんがこちらをのぞきこむように顔をうつむかせる。と、伸びてきた赤い舌先がツツッとわたしの涙を舐めとった。
「うわっ」
思いがけない仕草に驚いて、体を離してしまう。
「なっ…なにすんの」
「だって拭けるものないんだもん。今日半袖だから、袖も貸せないし」
悪びれず口にする。
「いやだからって…」
確かにわたしたちの持ち物は、牢に入れられたときに全部取り上げられてしまった。といっても二人とも財布・ハンカチ・腕時計・携帯電話くらいだったけど。
お財布…お小遣い入れてきたのにな。携帯も友達とのやりとりとか連絡先が詰まっている宝物だ。
今ごろお父さんとお母さんが、必死に電話をかけてくれているかもしれない。時空を隔てていては、さすがに電波も届かないだろう。