夢みたもの
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『どうかした?』



放課後。

図書室を抜け出して音楽室にやってきたあたしを出迎えたユーリは、心配そうに見つめた。



『何だか 疲れてるみたいだ』



「そんな事ないよ!?」


差し出されたノートに焦りつつ、あたしは慌てて首を横に振った。


「放課後はいつもこんな感じだよ?」



『それなら良いけど。ここに来るのが大変なら、無理しないで欲しい』



「・・・・・」


その言葉は、まるであたしの気持ちを見透かしているようで・・・あたしは慌てて笑って誤魔化した。


「そんな事ないよ!あたしが好きで来てるんだから、気にしないで?」



『そう?』



「そうだよ!それよりユーリ、何か弾いて?」


ユーリにそう言うと、あたしは窓際にある椅子に座った。


1週間ぐらい前から、窓際の椅子があたしの定位置。

そこに座ってユーリの演奏を聴いたり、雑談をしたりするのが日課になりつつある。


「ユーリのピアノって、落ち着くよね」


目の前で流れるように始まった演奏を聴きながら、あたしはそう呟いてため息を吐いた。



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