夢みたもの
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11月も半ばを過ぎると、日が暮れるとさすがに寒さを感じる。
校舎を出たあたしは、吹き抜けていく風の冷たさに、思わずシャツの襟を重ね合わせた。
「上着もちゃんと着ないと駄目だよ」
「・・・・」
「もしかしたら、風邪のひき始めかもしれないしさ?」
過保護な航平の声を聞き流しながら、あたしは熱を冷まそうと、冷たい風を頬に受けて小さく息を吐いた。
冷たい空気に触れて、少し冷静になれる気がする。
航平は幼なじみ。
あたしの一番の理解者で、いつもあたしを助けてくれる兄のような存在。
距離が近いのは当たり前だし、それはいつもの事。
「・・・何だ、そっか・・・」
あたしは小さく呟いた。
葵の言葉に惑わされかけたけれど、気にする必要はなかった。
今のこの関係が、あたしと航平の一番良い関係だと思うから。
だから、いつも通り。
変に意識する必要はない。
胸のつかえが取れるようで、隣に並んだ航平を盗み見ながら、あたしは小さく笑った。
「なに?」
「何でもないよ」
あたしは航平に笑いかけると、航平の隣に並んで歩き出した。
11月も半ばを過ぎると、日が暮れるとさすがに寒さを感じる。
校舎を出たあたしは、吹き抜けていく風の冷たさに、思わずシャツの襟を重ね合わせた。
「上着もちゃんと着ないと駄目だよ」
「・・・・」
「もしかしたら、風邪のひき始めかもしれないしさ?」
過保護な航平の声を聞き流しながら、あたしは熱を冷まそうと、冷たい風を頬に受けて小さく息を吐いた。
冷たい空気に触れて、少し冷静になれる気がする。
航平は幼なじみ。
あたしの一番の理解者で、いつもあたしを助けてくれる兄のような存在。
距離が近いのは当たり前だし、それはいつもの事。
「・・・何だ、そっか・・・」
あたしは小さく呟いた。
葵の言葉に惑わされかけたけれど、気にする必要はなかった。
今のこの関係が、あたしと航平の一番良い関係だと思うから。
だから、いつも通り。
変に意識する必要はない。
胸のつかえが取れるようで、隣に並んだ航平を盗み見ながら、あたしは小さく笑った。
「なに?」
「何でもないよ」
あたしは航平に笑いかけると、航平の隣に並んで歩き出した。