夢みたもの
━・・━・・━・・━
「そういえば、美野里さんって何歳なんですか?」
シュー生地が焼き上がるのを待つ間。
美野里さんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、あたしは気になっていた事を口にした。
「落ち着いてて大人っぽいのに、中身は若いですよね?」
「あら、それって誉め言葉?」
器用に片眉を上げた美野里さんに、あたしは慌てて頷いた。
「も、もちろん、良い意味で・・・」
「ふぅん?」
すらりと長い足を組んだ美野里さんは、ステンレス製の調理台に片肘を突くと、わざとため息を吐いてあたしを見た。
「い~い、ひなこちゃん?いい年した大人の女性に、年齢聞くのはマナー違反よ?」
「あ、ご、ごめんなさい」
「最近、親の風当たりもきつくなったこの微妙〜なお年頃の私に、年齢の話は禁句なの。切なくなっちゃうじゃない?」
胸に手を当ててそう言いながらも、全く気にした様子の無い美野里さんは、楽しそうに笑ってコーヒーを口に運んだ。
「ま、ひなこちゃんから見たらオバサンだけど、一応ギリ20代かな?」
「29歳?」
「そう。三十路に片足突っ込んだ、焦りの絶頂期よ〜」
クスクス笑いながら答える美野里さんは、明らかに今の状況を楽しんでいるようだった。
「そういえば、美野里さんって何歳なんですか?」
シュー生地が焼き上がるのを待つ間。
美野里さんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、あたしは気になっていた事を口にした。
「落ち着いてて大人っぽいのに、中身は若いですよね?」
「あら、それって誉め言葉?」
器用に片眉を上げた美野里さんに、あたしは慌てて頷いた。
「も、もちろん、良い意味で・・・」
「ふぅん?」
すらりと長い足を組んだ美野里さんは、ステンレス製の調理台に片肘を突くと、わざとため息を吐いてあたしを見た。
「い~い、ひなこちゃん?いい年した大人の女性に、年齢聞くのはマナー違反よ?」
「あ、ご、ごめんなさい」
「最近、親の風当たりもきつくなったこの微妙〜なお年頃の私に、年齢の話は禁句なの。切なくなっちゃうじゃない?」
胸に手を当ててそう言いながらも、全く気にした様子の無い美野里さんは、楽しそうに笑ってコーヒーを口に運んだ。
「ま、ひなこちゃんから見たらオバサンだけど、一応ギリ20代かな?」
「29歳?」
「そう。三十路に片足突っ込んだ、焦りの絶頂期よ〜」
クスクス笑いながら答える美野里さんは、明らかに今の状況を楽しんでいるようだった。