夢みたもの
「ありがとう。いつも悠里の側に居てくれてるんだってね?」

「・・え?」

「『側にいてあげて欲しい』なんて、僕の我儘を聞いてくれて・・・本当に感謝してる」

「・・・そんな事・・」

「前に比べたら、悠里は格段に明るくなった。ひなこちゃんのおかげだ」


崇さんはそう言うと、あたしに頭を下げた。


「本当にありがとう」

「え!?ちょ・・・やめて下さい」


あたしは首を横に振った。


「あたしがやりたくてしてる事だから・・・だから、気にしないで下さい!!」


慌ててそう言うと、崇さんは頭を上げて、眩しそうにあたしを見つめた。


「ひなこちゃんは、良い子だね」

「・・・え?」

「きっと・・・良い両親に育てられたんだろうね?君を見てると、幸せな家庭で育ったんだろうなって想像出来るよ」

「・・・・」

「優しい子と一緒で、悠里は幸せだと思う」


そう言って微笑んだ崇さんに、あたしはどう返したら良いのか分からなくて、曖昧に笑って誤魔化した。


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