夢みたもの
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週明けからは、また慌ただしい毎日が待っていた。


相変わらずハラハラしながら、図書室と音楽室を行き来する余裕の無い生活。

定期試験が近付いてきたので、あたしの慌ただしさは今まで以上になった。



「ねぇ、ひなこ?最近ますます余裕が無いみたいだけど、大丈夫なの?」


授業終了後。

チャイムが鳴ると同時に机に突っ伏したあたしに、葵が呆れ顔で近付いてきた。


「大丈夫・・・じゃないかも」

「目の下に隈、出来てるわよ?」


あたしの顔を指差した葵に、あたしは曖昧に笑い返した。


「寝不足気味だから。まぁ、試験が終わるまではね」

「無理はしない事ね」


あたしの頭にポンポンと手を置くと、葵はため息を吐いた。


「たまには、真っ直ぐ家に帰ったらどう?」

「ん〜・・・、でも、図書室の方が勉強もはかどるし。・・・そういえば、鞠子は?」

「あの子なら・・・毎度の事だけど、先生の処に試験のヤマを教えて貰いに行ってるわ」

「・・・あ、いいなぁ・・・それ」


あたしがそう言って頭を上げるのと、葵が「無駄な努力よね」と肩をすくめたのは、ほぼ同時だった。


「今、何て?」


眉根を寄せた葵に、あたしは慌てて笑って誤魔化す。


「だってあたし・・・葵みたいに頭良くないし、鞠子みたいに顔広くないから、2人が羨ましくて・・・」

「無駄な努力よ」


そう言い放った葵は、あたしの前の席に座って、呆れ顔で頬杖を突いた。

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