夢みたもの
「昨日‥‥航平にどっちかを選べって言われて‥それであたし‥航平を選べなかったの‥‥」
「何よ それ!?‥大体『選ぶ』って何を?」
「‥‥航平と‥ユーリ‥」
あたしが呟くように答えた時、ホームルームの時間を知らせる予鈴が鳴り響いた。
生徒がバタバタと教室に向かう音がする。
でも、あたしとあたしを唖然と見つめる葵は一歩も動かなかった。
「‥‥ユーリって‥叶 悠里の事‥?どうしてそこに彼が出てくるわけ!?」
訳が分からないというように、葵は首を横に振った。
「あの‥小さい頃の知り合いだったの。最初は気付かなかったけど‥‥」
全てを話す必要は無い。
事実を端的に話すだけ‥
あたしの出生を知ったら‥葵はあたしから離れていくかもしれない‥‥
そう思うと、怖くて話せなかった。
「‥という事は、彼が喋れない事も承知してるのね?」
葵はため息混じりにそう言った。
「‥‥うん」
「それで、同情したって事?」
「違う‥同情じゃない。‥‥ユーリは昔、あたしを助けてくれたの。だから‥‥」
「‥だから、今度は自分が彼の力になりたい‥って?」
その言葉にあたしが頷くと、葵は髪を掻き上げて眉根を寄せ、あたしから視線を逸らした。
「何よ それ!?‥大体『選ぶ』って何を?」
「‥‥航平と‥ユーリ‥」
あたしが呟くように答えた時、ホームルームの時間を知らせる予鈴が鳴り響いた。
生徒がバタバタと教室に向かう音がする。
でも、あたしとあたしを唖然と見つめる葵は一歩も動かなかった。
「‥‥ユーリって‥叶 悠里の事‥?どうしてそこに彼が出てくるわけ!?」
訳が分からないというように、葵は首を横に振った。
「あの‥小さい頃の知り合いだったの。最初は気付かなかったけど‥‥」
全てを話す必要は無い。
事実を端的に話すだけ‥
あたしの出生を知ったら‥葵はあたしから離れていくかもしれない‥‥
そう思うと、怖くて話せなかった。
「‥という事は、彼が喋れない事も承知してるのね?」
葵はため息混じりにそう言った。
「‥‥うん」
「それで、同情したって事?」
「違う‥同情じゃない。‥‥ユーリは昔、あたしを助けてくれたの。だから‥‥」
「‥だから、今度は自分が彼の力になりたい‥って?」
その言葉にあたしが頷くと、葵は髪を掻き上げて眉根を寄せ、あたしから視線を逸らした。