夢みたもの
━・・━・・━・・━
「‥‥どうしてですか!?」
放課後。
久し振りに活動する茶道部へ足を向けたあたしは、茶室の中から聞こえてきた声に、襖に伸ばした手を引っ込めた。
茶室から聞こえてくるのは結花ちゃんの声。
普段大人しい結花ちゃんの抗議する声に続いて聞こえてきたのは、冷静な葵の声だった。
「何を言ってるの?今までそうだったでしょ?」
「‥‥状況が違います!葵先輩は、雪村先輩の噂‥知らないんですか!?」
「噂?」
自分の名前が飛び出した事に慌てたあたしは、息を飲んでその場に立ち尽くした。
やっぱり‥という落胆と諦めが、頭の中でぐるぐると回りだす。
それでも、足に根が生えたように動けなかった。
「噂って?」
葵の声が聞こえてくる。
「何の噂?」
「雪村先輩は‥、堤先輩と叶先輩で二股かけていただけじゃなくて、他校の生徒とも遊び歩いてる。援交してるって噂も聞いてます」
「‥‥それで?」
「大人しくて従順そうなのに、裏で何してるか分からない。凄く汚いって‥‥皆そう言ってます!!」
結花ちゃんの言葉に、あたしは信じられない思いで目の前の襖を見つめた。
「‥‥どうしてですか!?」
放課後。
久し振りに活動する茶道部へ足を向けたあたしは、茶室の中から聞こえてきた声に、襖に伸ばした手を引っ込めた。
茶室から聞こえてくるのは結花ちゃんの声。
普段大人しい結花ちゃんの抗議する声に続いて聞こえてきたのは、冷静な葵の声だった。
「何を言ってるの?今までそうだったでしょ?」
「‥‥状況が違います!葵先輩は、雪村先輩の噂‥知らないんですか!?」
「噂?」
自分の名前が飛び出した事に慌てたあたしは、息を飲んでその場に立ち尽くした。
やっぱり‥という落胆と諦めが、頭の中でぐるぐると回りだす。
それでも、足に根が生えたように動けなかった。
「噂って?」
葵の声が聞こえてくる。
「何の噂?」
「雪村先輩は‥、堤先輩と叶先輩で二股かけていただけじゃなくて、他校の生徒とも遊び歩いてる。援交してるって噂も聞いてます」
「‥‥それで?」
「大人しくて従順そうなのに、裏で何してるか分からない。凄く汚いって‥‥皆そう言ってます!!」
結花ちゃんの言葉に、あたしは信じられない思いで目の前の襖を見つめた。