夢みたもの
「今はICUに居るけど、症状は落ち着いてるって」
「‥‥」
「ただ‥」
口をつぐんだ航平。
言うか言うまいか‥悩んでいるのが分かる。
「ただ‥‥何なの!?」
不安で胸が押し潰されそうだった。
それでも、聞かない訳にはいかない。
あたしは航平の手を強く握り締めて言った。
「お願い‥‥教えて」
一瞬目を見開いた航平は、それでも迷うように視線を彷徨わせたけれど、やがて、小さくため息を吐いてあたしを見た。
「叶はね‥‥」
「‥‥」
「叶は、頭と腹部の損傷が酷いらしくて‥‥」
「‥‥」
「意識が戻るか分からないらしい」
「もしかしたら‥」そう続けた航平は、そこで言葉を切った。
それ以上は聞かなくても分かる。
聞きたいとも思わなかった。
「‥‥」
込み上げてくるものを抑え切れない。
視界がぼやけて‥‥
目から涙があふれ出て止まらなかった。
「どうしよう‥‥あたしのせいだ」
「‥‥」
「あたしが、道路に飛び出したりしたから‥‥」
口をついて出てくるのは、後悔の言葉だけ。
どうしたら良いのか
これからどうなるのか
何も分からなくて、不安になる。
「‥‥ひなこ‥」
そんなあたしの手を握り締めて、航平は、ただ黙ってあたしを見つめていた。
「‥‥」
「ただ‥」
口をつぐんだ航平。
言うか言うまいか‥悩んでいるのが分かる。
「ただ‥‥何なの!?」
不安で胸が押し潰されそうだった。
それでも、聞かない訳にはいかない。
あたしは航平の手を強く握り締めて言った。
「お願い‥‥教えて」
一瞬目を見開いた航平は、それでも迷うように視線を彷徨わせたけれど、やがて、小さくため息を吐いてあたしを見た。
「叶はね‥‥」
「‥‥」
「叶は、頭と腹部の損傷が酷いらしくて‥‥」
「‥‥」
「意識が戻るか分からないらしい」
「もしかしたら‥」そう続けた航平は、そこで言葉を切った。
それ以上は聞かなくても分かる。
聞きたいとも思わなかった。
「‥‥」
込み上げてくるものを抑え切れない。
視界がぼやけて‥‥
目から涙があふれ出て止まらなかった。
「どうしよう‥‥あたしのせいだ」
「‥‥」
「あたしが、道路に飛び出したりしたから‥‥」
口をついて出てくるのは、後悔の言葉だけ。
どうしたら良いのか
これからどうなるのか
何も分からなくて、不安になる。
「‥‥ひなこ‥」
そんなあたしの手を握り締めて、航平は、ただ黙ってあたしを見つめていた。