夢みたもの
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「じゃぁ‥またね」


家の門の前。

家が近くなるにつれて、どちらからともなく歩く速度が遅くなっていたけれど、外灯の下、あたしと航平はゆっくり立ち止まった。


「‥‥」


繋いだ手の温もりに名残惜しさを感じる。

少し寂しさを感じながら、あたしは繋いだ手を引っ込めようと身動ぎした。


「待って‥!!」

「‥‥?」


離れかけたあたしの手を捕まえるように、航平はその手に力を込める。


「航平?」


あたしの手をしっかり握った航平は、あたしを真っ直ぐ見つめた。



「あのさ」

「‥うん?」


真面目な表情の航平。

その雰囲気に、あたしは少し緊張した。


「なに?」

「きっと、もう大丈夫だと思うから‥‥」


そこで言葉を切った航平。

ゆっくりまばたきをすると、小さく息を吐いてあたしを見る。


「うん‥、もう大丈夫だと思うから‥‥クリスマスのやり直しをしない?」

「‥‥え?」


予想外の言葉に、あたしはまじまじと航平を見上げた。



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