夢みたもの
━・・━・・━・・━
「そう言えば‥‥さっきの航平、凄かったね」
散らばった楽譜を拾い集めながら、あたしは本棚を直している航平に向かってそう言った。
「雅人を診てくれたり‥病院に電話したり‥‥格好良かった」
「えぇ‥!?何、突然!?」
緩んだ本棚のネジを締め直そうと、ドライバー片手に作業していた航平は、慌てたような声を上げた。
「え‥?何って‥別に。ただそう思ったの。さっきだって‥あたしは何も出来なかったのに、航平は落ち着いてて‥ホント凄い。だから、格好良いなぁ‥って」
航平の方を振り返ると、あたしは首をかしげた。
「どうかした?」
「いや‥別に」
そう呟いた航平は、あたしと目が合うと、少し頬を染めて視線を逸らした。
「え‥何で照れるの?」
「‥‥」
「何か変な事言った?」
「ひなこさぁ‥‥」
ため息混じりにそう言うと、航平はあたしを真っ直ぐ見た。
その瞳が困ったように揺れる。
「素直な処はひなこの長所だと思うけど‥‥」
そう言って立ち上がった航平は、あたしの目の前に腰を下ろして小さく笑った。
「あまり素直過ぎるのは‥酷だよ」
「‥え?」
「男って単純だからさ‥‥期待しちゃうよ」
「‥‥」
「期待して良いの?」
向けられる真っ直ぐな瞳。
頬が一気に熱くなった。
「そう言えば‥‥さっきの航平、凄かったね」
散らばった楽譜を拾い集めながら、あたしは本棚を直している航平に向かってそう言った。
「雅人を診てくれたり‥病院に電話したり‥‥格好良かった」
「えぇ‥!?何、突然!?」
緩んだ本棚のネジを締め直そうと、ドライバー片手に作業していた航平は、慌てたような声を上げた。
「え‥?何って‥別に。ただそう思ったの。さっきだって‥あたしは何も出来なかったのに、航平は落ち着いてて‥ホント凄い。だから、格好良いなぁ‥って」
航平の方を振り返ると、あたしは首をかしげた。
「どうかした?」
「いや‥別に」
そう呟いた航平は、あたしと目が合うと、少し頬を染めて視線を逸らした。
「え‥何で照れるの?」
「‥‥」
「何か変な事言った?」
「ひなこさぁ‥‥」
ため息混じりにそう言うと、航平はあたしを真っ直ぐ見た。
その瞳が困ったように揺れる。
「素直な処はひなこの長所だと思うけど‥‥」
そう言って立ち上がった航平は、あたしの目の前に腰を下ろして小さく笑った。
「あまり素直過ぎるのは‥酷だよ」
「‥え?」
「男って単純だからさ‥‥期待しちゃうよ」
「‥‥」
「期待して良いの?」
向けられる真っ直ぐな瞳。
頬が一気に熱くなった。