夢みたもの
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「おはよ」


翌日。

玄関を出たあたしは、門に寄りかかった航平に笑顔で迎えられた。


「ちゃんと眠れた?」

「‥‥」


あたしの顔を覗き込むと、航平は小さく笑う。


「余り眠ってないでしょ?」

「だって‥‥」

「まぁ‥仕方ないか」


あたしの頭を撫でると、航平はニッコリ笑った。


「じゃぁ、遅くならない内に行こう?」

「‥‥」


航平の笑顔に後押しされて、あたしは一歩‥また一歩と歩き出す。



行き先の分からない初デート。


でも‥それはきっと

映画や遊園地みたいな場所じゃない。

それだけは分かる。



それは‥‥日記の内容に関係した場所‥だよね?


本当は、航平がクリスマスのやり直しをしたいと言った時から気付いてた。

でも

気付かないフリしてた。

怖くて聞けなかった。



前を行く航平の背中を見つめて、あたしは不安を吐き出すように、深いため息を吐いた。



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