いつか、君と同じ世界を見たい
「急になんなの、あんた。」
彼の顔は眉が寄って額に皺が入っていて、明らかに私のことを鬱陶しがっているのがわかった。
でも、私は引かなかった。
「思いがこもったものだから。あの人の告白断るんだったらちゃんとこれも返した方がいいと思う。じゃないと、可哀想。」
彼の顔をチラッと見ると、さっきのような怖い顔ではなくて、驚いた顔をしていた。
それも気になったけれどそれよりもいつもに増してすごい喋った上に説教みたいなことを他人にしてしまったことに今更気がついて顔が熱くなる。
「あー…じゃあ、さよなら。」
ピアスを彼の手に半ば無理矢理握らせて私は走ってその場から立ち去った。
「なんなんだよ…あの女…。」