おうちかいだん
こたつで震えていた私は、いつも間にか眠ってしまったようで。
目を覚ますともうすでに、夜が明けて家の中も明るくなっていた。
「うぅ……ん。はっ! 幽霊は! 階段は……」
何か怖い夢を見たような気がするけど、どんな夢だったかははっきりと覚えていない。
階段を下りていて、バランスを崩して転落しそうになって、金属のフックが目の前にあったような……。
それ以外は全く何も。
朝……ということは、学校に行く準備をしなければならないということで、夜よりはマシだとしても、またあの階段を上がらなければならないのだ。
「ただ怖がってるだけじゃ、何も変わらない。考えなきゃ。あれは何なのか……いつ、どこからやって来たのか」
そう考えながらこたつから出て、今の戸を開けて廊下に出た私は……丁度階段の下に位置する物置の扉が目に入った。
私の腰くらいの高さの扉。
その上には電話が置かれている台になっていて、小さい頃はよくこの上に座っていた。
「……待って。この物置、階段の下まで繋がってるんだよね?」
確か、前に開けた時、見た目よりも広い空間が広がっていたような気がする。
夜に開けるより、今開けた方が、何か会った時に危険はないように思えるけど……。