おうちかいだん
「一体……なんなのよこれ。どうしてこんなものがこの家にあるのよ」


階段に潜む幽霊が足を切って、このリングから吊るされた鎖、そしてフック。


転落した人がそれに突き刺さり、宙吊りにされる。


それはわかったけれど、どうしてこの家でそんなことが起こるのかというのがわからないよ。


階段に潜む幽霊も、宙吊りにされてる幽霊も……一体何者なのよ!


この家に関係がある人なの!?


私はあんな人達知らない!


首を横に振りながら、脳内で全部否定していた時、視界の右側。


ベランダに出るドアがあるすぐ横の、倉庫のドアが私の目に映ったのだ。


普段は特に気にすることのない、扇風機やこたつといった季節物の家具などが入っている倉庫だ。


……このリングが打ち付けられている壁は、この倉庫の壁なんだよね。


学校に行く前の、朝の短い時間。


そんな時に、見なければいいのに気になって仕方がなくなった私は、そのドアを開けてみた。


相変わらず乱雑に詰め込まれた、古い扇風機や石油ストーブ。


買って使わなくなった健康器具なんかも入れられていて、倉庫と言うよりは粗大ゴミ置き場のような様相を呈していた。


そんな中……私は見つけたくないものを見つけてしまった。
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