おうちかいだん
2階を指さしてそう言ったけれど、おじいちゃんからすれば何のことだかさっぱりわからない様子で。
「そりゃあ鏡じゃから、自分が話せば鏡の中の自分も話してるように見えるじゃろ。ところでそろそろ学校に行く時間じゃないのかい?」
「そ、そうじゃなくて……ああ、もういいよ! じゃあ行ってきます!」
「ああ、行ってらっしゃい」
おじいちゃんにこれ以上言っても、まともな答えが返ってくるとは思えなくて、私は学校に向かった。
そりゃそうだよね。
私だって鏡に映った自分が話すなんて信じられないし、幻覚でも見たんじゃないかって思ってしまうもの。
最初の右側の私が笑いかけたのは見間違いや幻覚だと突っぱねることが出来ても、尻もちを突いている時に私を見ていた私は……どう考えてもおかしいんだよね。
あの角度で私が映るはずがないんだ。
どうしよう……怖くてもうあの三面鏡を使えないよ。
だけどメイク道具は三面鏡の前にあるし。
すっぴんで人前に出るとかもう無理だ。
メイクをしていないと、人前に出るのが恥ずかしくなってしまっているから。
学校から帰ったら、メイク道具を別の場所に移すしかない。
「そりゃあ鏡じゃから、自分が話せば鏡の中の自分も話してるように見えるじゃろ。ところでそろそろ学校に行く時間じゃないのかい?」
「そ、そうじゃなくて……ああ、もういいよ! じゃあ行ってきます!」
「ああ、行ってらっしゃい」
おじいちゃんにこれ以上言っても、まともな答えが返ってくるとは思えなくて、私は学校に向かった。
そりゃそうだよね。
私だって鏡に映った自分が話すなんて信じられないし、幻覚でも見たんじゃないかって思ってしまうもの。
最初の右側の私が笑いかけたのは見間違いや幻覚だと突っぱねることが出来ても、尻もちを突いている時に私を見ていた私は……どう考えてもおかしいんだよね。
あの角度で私が映るはずがないんだ。
どうしよう……怖くてもうあの三面鏡を使えないよ。
だけどメイク道具は三面鏡の前にあるし。
すっぴんで人前に出るとかもう無理だ。
メイクをしていないと、人前に出るのが恥ずかしくなってしまっているから。
学校から帰ったら、メイク道具を別の場所に移すしかない。