おうちかいだん
「え? 嘘嘘! 誰が入ってるの!? お母さん? おじいちゃん? それともおばあちゃん!?」
ドンドンと個室のドアを叩いてみるけど、返事がない。
ただでさえトイレは足元にひんやりとした空気が漂っていて、この冷気が身体を冷やして今にも漏れそうなのに。
このままだと本当に漏れてしまう。
トイレでするのは諦めて、恥ずかしいけれど家の外でした方が良いのかなと考えていると……奥の個室のドアが開いていることに気付いた。
「なんで……いつも閉まってるのに」
夜にトイレで起こる怪奇現象は、隣の個室から始まると言ってもいいくらいだから、正直使いたくはないけど……。
どうしていつも使っている個室のドアが閉まっているのか、どうして奥の個室のドアが開いているのか、これは危険だと、もっと考えていればわかったかもしれない。
だけど、もう我慢ができなかった私は、すぐ済ませれば良いだけだと判断して奥の個室に入った。
本当に……本当にギリギリセーフだった。
あと少し迷っていたら、パンツもパジャマもびしょ濡れになっていただろう。
ホッとひと息ついたところで……私はなぜ奥の個室に入ってしまったんだと、その時点で後悔し始めた。
ドンドンと個室のドアを叩いてみるけど、返事がない。
ただでさえトイレは足元にひんやりとした空気が漂っていて、この冷気が身体を冷やして今にも漏れそうなのに。
このままだと本当に漏れてしまう。
トイレでするのは諦めて、恥ずかしいけれど家の外でした方が良いのかなと考えていると……奥の個室のドアが開いていることに気付いた。
「なんで……いつも閉まってるのに」
夜にトイレで起こる怪奇現象は、隣の個室から始まると言ってもいいくらいだから、正直使いたくはないけど……。
どうしていつも使っている個室のドアが閉まっているのか、どうして奥の個室のドアが開いているのか、これは危険だと、もっと考えていればわかったかもしれない。
だけど、もう我慢ができなかった私は、すぐ済ませれば良いだけだと判断して奥の個室に入った。
本当に……本当にギリギリセーフだった。
あと少し迷っていたら、パンツもパジャマもびしょ濡れになっていただろう。
ホッとひと息ついたところで……私はなぜ奥の個室に入ってしまったんだと、その時点で後悔し始めた。