おうちかいだん


「……ぼごぼご! ぷはっ! はぁっ、はぁっ……もうっ! なんなのよなんなのよ! ふざけないでよ!」



夢か現実かわからない中で殺され、今度は現実に引き戻されたと思ったら、浴槽のお湯に顔をつけていて死ぬかと思った。


もう無理だ!


自宅でお風呂に入っているだけなのに、どうして目を瞑っただけでとんでもなく恐ろしい目に遭わなきゃならないの!?


本当に、この話をした友達が恨めしい。


私は急いで浴槽から出て、脱衣所に出るのを少し躊躇しながらも外に出た。


身体を拭いてパジャマに着替えて、部屋に戻って布団を被り震えながら眠りに就く。


二日続けて恐ろしい目に遭って、私はもう限界だった。


大好きなお風呂が、考えるだけで恐ろしい場所に変わってしまった。


幽霊のことを考えたら、その時にはもういる?


ふざけないでよ!


そんなバカみたいな話をするから、本当に怖い目に遭ったじゃない!


幽霊かどうかと言われたら、それはわからないけど……とにかく、私はもう二度とあんな目には遭いたくない!


そうなると、もうお風呂に入ろうと思えなくなってしまう。


幽霊のことを考えないなんて、もう私には無理だから。
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