おうちかいだん
「な、なんで……私はそんなつもりじゃ……」
幻ではない、本物の死体に腰を抜かして。
よく見てみると、浴槽に一人、洗い場に一人、そして正面の壁にもたれるように一人。
正面にいる子の手には、カミソリが握られていて、他の子はそれで切り裂かれたのか、唇や耳、目なんかの損傷が激しい。
何より……三人とも首を切られていて、それが致命傷となったのだろうということがわかった。
「自分が殺されると思って、抵抗したの? それで……」
振り回したカミソリが友達二人を切り裂いたわけだ。
呆然とその光景を見ることしか出来なかった私は、起き上がることも出来なくて。
何を考えていたかというと、これをどう処理すればいいんだろうということだけだった。
「おや、こんなところで何を……」
奥の部屋から出てきたのか、おじいちゃんが私に気付いて声をかけてきた。
そして、浴室の惨状に気付いたのだろう。
振り返った私の肩に手を置いて、おじいちゃんは優しくこう呟いた。
「心配せんでもええ。悪い夢は、目を覚ませば消えてなくなるもんじゃ」
その後の私の記憶はない。
気付いたら布団の中にいて……お風呂場を見ても三人の死体はなかった。
幻ではない、本物の死体に腰を抜かして。
よく見てみると、浴槽に一人、洗い場に一人、そして正面の壁にもたれるように一人。
正面にいる子の手には、カミソリが握られていて、他の子はそれで切り裂かれたのか、唇や耳、目なんかの損傷が激しい。
何より……三人とも首を切られていて、それが致命傷となったのだろうということがわかった。
「自分が殺されると思って、抵抗したの? それで……」
振り回したカミソリが友達二人を切り裂いたわけだ。
呆然とその光景を見ることしか出来なかった私は、起き上がることも出来なくて。
何を考えていたかというと、これをどう処理すればいいんだろうということだけだった。
「おや、こんなところで何を……」
奥の部屋から出てきたのか、おじいちゃんが私に気付いて声をかけてきた。
そして、浴室の惨状に気付いたのだろう。
振り返った私の肩に手を置いて、おじいちゃんは優しくこう呟いた。
「心配せんでもええ。悪い夢は、目を覚ませば消えてなくなるもんじゃ」
その後の私の記憶はない。
気付いたら布団の中にいて……お風呂場を見ても三人の死体はなかった。