エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う
やっぱり、俺を男として意識させるためには、実力行使が一番だな。そう思いつつ、最後に花純の口をタコのようにぎゅっと潰す悪戯をして、彼女の顔から手を離した。
書斎の整理が済んだ後は、寝室へ移動した。
ベッドのカバー類やサイドテーブル、キャビネットなどの収納もすべて黒で統一してあるその部屋を、隣に立つ花純はぐるりと見回して、首を傾げる。
「ここは司波さんの寝室ですよね?」
「昨日まではな。今日からはふたりの寝室だ。衣類もこの部屋に収納してくれ」
「えっ」
花純は絶句して、俺から一歩距離を取った。
嫌なのか? そう思うと自然と俺の表情は険しくなった。
「なにか文句あるか?」
「も、文句っていうか、私はてっきり別々の部屋で眠るんだとばかり」
「心配か? ……俺に襲われそうで」
身を屈め、探るような目つきで花純の顔を覗く。途端に花純の目はあちこちに泳ぎ、「いや、あの、その」としどろもどろになる。
そんなに初心なくせして、よくもまぁ男と暮らす決心をしたものだ。