エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う

「どうせ、家庭科以外はまるでダメな学生でしたよ」
「でも、料理なら和食以外も作れるんだろう?」
「そりゃ、まぁ……」

 一応料理研究家ですから、和食、中華、イタリアン、フレンチ、その他もろもろ作れますけど……語学の話とは次元が違うような。

「じゃ、大して変わらないんじゃないか? 俺は料理なんてひとつもできないからな」

 できないことを堂々と宣言する尊大な態度に、思わずため息がこぼれる。

「呆れました。まったく料理ができないのに、さっき『サンドイッチなんて誰が作っても同じ』とのたまったんですか?」
「それのなにが悪い」

 しれっと開き直る司波さんに、怒りでわなわな震えそうになった。

 耐えるのよ花純。反撃のチャンスはちゃんとやってくるんだから。

「ああ~もう、早くここを出て、私の料理を食べさせたい。それであなたをぎゃふんと言わせたいです」

 感情的になりそうなのを堪えながらそう言って、皿に残っているスイーツをぱくぱく口に運んだ。

 本当は今すぐにでも席を立ちたいが、出された料理を残すのは私のポリシーに反する。

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