エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う
「うーん。有能すぎて傍若無人になった、残念なエリート官僚?」
「あのな……俺だって、誰彼構わず暴言を吐いてるわけじゃない。時と場合によっていろいろ顔を使い分ける」
「暴言を吐いてる自覚があるなら、今すぐやめてください」
そう言ってじろっと司波さんを睨んでみるものの、彼は軽く笑ってその視線を受け流し、ネクタイの結び目をぐっと引っ張って緩める。
その仕草に色気を感じてどきりとしたのをごまかすように、私はキッチンに移動した。
これが話に聞いたハンズフリー水栓か……。おずおず手をかざしたら、本当に自動で水が出た。
なんて便利。餃子やハンバーグのタネ、パン生地を捏ねる時なんか、重宝しそう。
ハイテクなキッチンに感動しつつ、丁寧に手を洗う。
「じゃ、俺は着替えてくる。キッチンは自由に使えばいい」
「はーい」
じゃ、さっそくやりますか……!
気合を入れて、まずは肉屋の袋を開けた。