エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う
水をためたボウルにとりモツを入れ、流水で表面の汚れや血の塊を落とす。レバーは緑がかった胆のうや、胆汁で黄色に変色している部分、脂肪などを包丁で丁寧に取り除き、砂肝は硬い皮をそぐ。
それらをひと口大に切って、熱湯でさっと下茹で。仕上げに水にとってきれいに洗えば、臭みはほとんどなくなるはずだ。
茹でたレバーをざっとざるにあけたところで、ドアが開く音がした。
顔を上げると、司波さんはさっきのスーツ姿から、シンプルな白いTシャツにスウェットデニムのセットアップというラフな格好に変わっていた。
プライベート感あふれるその姿に妙な気恥ずかしさを感じ、パッと視線を逸らす。
男の人の部屋着姿が色っぽいなんて初めて知った……。しかも司波さんは元がカッコよすぎるから、男性に免疫のない私には刺激が強い。
妙に騒がしい心臓の音を知らんぷりしながら、茹でたモツを水を張ったボウルに入れて洗う。近づいてきた司波さんが、すぐ横から私の手元を覗いた。