エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う
「とまぁ、こんなふうに皆から愛される花純ちゃんを、お前は独り占めにしようとしているわけだ。その辺、肝に銘じておけよ。不幸になんかしたら、俺たち全員包丁を持ってお前を追いかける」
「フン、望むところだ。どんなに嫉妬されようと、俺はこいつを離すつもりはない」
独占欲の滲んだ発言とともに、ますます体を密着させられて、私は顔面から火が出そうになった。
今日の司波さん、絶対におかしい。なにが彼をこんなふうにしているの……?
ますます騒がしくなる教室を最終的に落ち着かせたのは柳澤さんだった。
「花純ちゃんの仕事に影響したら悪いから、今日のことは俺たちだけの秘密にしましょう。SNSへの投稿も料理のこと以外はなしで」
ほかの生徒もその言葉に神妙に頷いていたので、とりあえず私と司波さんのことが外部には漏れる心配はなさそうだ。まぁ、とくに漏れて困ることもないけれど。
とはいえ、私自身の動揺はなかなか収まらなかった。