人気俳優と、同居することになりました

「大丈夫よ」

スマホをもって、"桜庭夕陽"の名前を探して電話を掛けると
すぐに出てくれる夕陽ちゃん

「何かあった?」

「トラブル発生」

「分かった」

さすが夕陽ちゃん。姉妹の中で1番頼りになるお姉ちゃんなだけあって
すぐに対応してくれるだろう

「この撮影が終わったらそこに向かうから」

「待ってる」

そう言って電話を切ったあたし

「あ、愛ちゃん?」

「何よ?」

「一体どこに」

「あんたなら分かっているでしょ?
"事務所"よ?」

「なんで・・・」

「なんでって自分がよく分かっているでしょ。
しかも、これでも我慢した方よ?あたしも。
5度目だものね?この注意をしたの」

「ぅ・・・」

あたしの服を掴んだ桜

「桜?」

「ここで待っていてもいい?」

はぁ・・・

「分かった。ここで待ってて」

夕陽ちゃんも気づいてるんだろうな。
これが、桜関係だって。
前にも同じことを相談したから

衣装を着替えて、楽屋を出る時に
寂しそうな表情をしている桜

「・・・桜」

「ぇ?」

「楽屋じゃなくて、現場に来たら」

「でも・・・」
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