【完】黒薔薇の渇愛
▽
「……」
あ……れ?
うっすら開いた目から見える、薄い木漏れ日のような小さな光が目にはいる。
グラグラと気持ち悪い揺れた脳内に、飲んだことのないお酒を思い出し、酔っ払いの気持ちを理解した。
ていうか……えっ、私、学校の帰り道歩いてたはずじゃ……?
「おい、起きたんじゃね?」
「あっまじだ、結構早かったな。
起きるまで待ってた俺ら超紳士じゃね?」
「たしかにー」
目の前で透明なグラスを持ちながら、ゲラゲラ笑う男が三人。
訳の分からない話で盛り上がってる。
なにこれ……夢?
だって私、この人たちのこと知らないし
なんで目の前にいるのかも分からない。
ただ戻ってきた意識が、流れ行く数秒の時間とともに色々思い出させる。
帰り道を歩いてたら、後ろから車がやってきて……それから。