【完】黒薔薇の渇愛










「……」


あ……れ?



うっすら開いた目から見える、薄い木漏れ日のような小さな光が目にはいる。


グラグラと気持ち悪い揺れた脳内に、飲んだことのないお酒を思い出し、酔っ払いの気持ちを理解した。


ていうか……えっ、私、学校の帰り道歩いてたはずじゃ……?



「おい、起きたんじゃね?」


「あっまじだ、結構早かったな。
 起きるまで待ってた俺ら超紳士じゃね?」


「たしかにー」



目の前で透明なグラスを持ちながら、ゲラゲラ笑う男が三人。


訳の分からない話で盛り上がってる。



なにこれ……夢?


だって私、この人たちのこと知らないし
なんで目の前にいるのかも分からない。


ただ戻ってきた意識が、流れ行く数秒の時間とともに色々思い出させる。


帰り道を歩いてたら、後ろから車がやってきて……それから。


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