何度も、何度でも。
今朝の目覚めは最悪だった。どうやら、
寝ながら泣いていたようで、目が腫れて、
瞼が重い。

「今年の体育祭はぼっちは嫌だなあ」

そのままぼんやりとしていたら、時間が
なくなってしまったので、メイクと髪の毛
だけきちんとして家を出た。

それから、休み時間や放課後にクラス
Tシャツのデザインを話し合ったが、
なかなか決まらず、数日が経ってしまった。

「赤がベースのデザインかー。いろいろ
 思い付きやすいけど、まとまら
 ないんだよね」

赤といえば、白ゆり姫のリンゴとか、
メニーマウスとかかな。でも、それだと
女子寄りになっちゃって、男子は反対
だろうな。もっと男女関係なく着れる
やつじゃないと。

ふと、スローガン係で打ち合わせをしている颯真に目をやると、向こうも気がついて
こちらにやって来た。

「デザイン決まった?」

「ううん、全然まだ」

「煮詰まってるかー。息抜きに飲み物
 買いに行こうよ」

「いいね」


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