俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
「へー。テロリスト。とうとう捜査二課長が狙われるのか。悪人いっぱい検挙してるっぽいもんな」
「昔、捜査二課長が検挙した殺人犯がテロリスト集団の仲間だったんだって。んで、殺人犯を取り調べた捜査二課長が、テロリスト集団のトップシークレットを知ってしまったのでは?ならその存在を消すまで!と、テロリスト集団が、捜査二課長暗殺の犯行声明出しちゃうのよね。…それで、捜査二課の部下たちが捜査二課長のボディガードをしながら、テロリスト集団の検挙にあたるという話」
ボディガード、というワードで耳がピクッとなった。
今の俺に関連する言葉なので、非常に敏感になってしまっている…。
だが、そんな俺の心中なんて知るはずのないみんなはワイワイと昨日の捜査二課長の話を続けていた。
「捜査二課長が警護されるってか。いつも警護する側なのに?」
「そぉーなのよ。護られるっていう慣れない立場の捜査二課長のイライラぶりが、お母さんには面白かったみたいだよー?」
「で、続きは?」
「おや。颯太くん、興味津々」
「だって、同居のばーちゃんが面白かった言ってたからさー」