俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~
そんな様子を見て、J系のイケメン少年はドヤ顔で笑うが。…随分とふざけた笑い方だな、おい。博士みたい。
…ではなく!
この赤ん坊とこの少年、何者?どんな関係!
もしやこの少年が、若気の至りで彼女に産ませた子…とか!
妙にドキドキしながらその光景をカウンター席から見守っていると、ふと少年と目が合ってしまい、ギクッとする。
あ、やばっ。何見てんだよ!とか、思われたかも…。
「…おや、咲ちゃん。お客さんいたのかい」
俺の顔をじっと見たまま、少年は咲哉さんに問う。
しかし、少年は咲哉さんの返答は待たずに、俺に向かって「ちーす!」と手を挙げていた。軽っ!
「いらっしゃいおにーさん!イケメンだねー!」
随分とフレンドリーだな。
いらっしゃいって…。このペンタグラムは自分や身内の店なのか?オーナーのお子さんとか?
咲哉さんとは知り合いみたいだから、常連?
彼に関する様々な憶測を巡らせていたが、よく見ると…少年はどうやら俺に向かって手招きをしている?
「イケメンのおにーさん!ちょいちょい!」