SOAD OF WOULD
~フェイ王子side~
「ガレットより強いみたいだね。我が戦力に欲しいな。」
「どうなされたのです。フェイ王子。」
「あぁ。ホワイ!良いところに。貴方に頼みたい事があるんだよ。」
「はぁ。それは、一体?」
「赤い髪をした綺麗な顔立ちで異国の服を着た男を探してほしいんだ。」
「まぁ、私の手にかかればすぐに見つかります。おまかせ下さい。」
「あぁ。頼むね。あ、エミネス…ユウトはいるかな?」
私の一声で二つの影が現れた。
さすが、優秀な兵士だ。
「はい。フェイ王子、ここにいます。ご用はなんですか?」
「フェイ王子。オレもいます。」
「すまないが、捜索に当たってくれるかな。居所はホワイに聞いて。」
「はい。分りました!」
「はい。」
「もう少しで分かるので待っていて下さい。」
数分後。
「居場所が分かりました。王宮を出てすぐの森にいますね。森に入って…1、2、3、4、5…五番目の木で寝てますね…。」
「えー。そうなんですか。じゃあ、さっそく行ってきます。ほら、行くよ。ユウト!」
「あぁ。分かってる。では、失礼します。」
二人は一礼して王接の間を出ていった。
「ホワイ有難うね。」
「いえ。お役に立てて光栄です。今回は何を考えておられるのですか。」
「はははっ。君も分かるかい?まぁ、楽しい事とでも言えばいいのかな。」
「そうですか。まぁ、楽しそうでなにより。」
「あぁ。本当に楽しみだよ。」
私はニッコリと微笑んだ。