SOAD OF WOULD
それから、数十分後…。
コンコンと小さな音がなり、
僕は廊下に出る。
「エミネス隊長。フェイ王子からの言伝が。」
「ん。じゃ、話して。」
「はい。宜しく頼むと仰せです。そして、中にいる者に関して…
完治次第、王接の間へ連れてくるようにと。ホワイ殿からも言伝
がありまして、起きたらすぐに後ろに手をまわすようにと。」
「ん。分かった。ありがとう。」
「はい!では、失礼いたします。」
僕は部屋の中へ戻る。
ふ~ぅ。ホワイさんさすがだなー。
手錠は魔法でやるんだろうな。
見てないところでも出来るのがホワイさんだからなぁ。
いや~でも、彼…綺麗な顔立ちしてるね。
羨ましいな。僕、子供っぽいって言われるからな~。
童顔ってヤツ?19歳なのにさ。
神様も不公平だよね。
僕はそんな事を考えつつ、看病する。
「さっきより、大分…顔色が良くなった。」
少し、ひと安心する。
このくらいなら大丈夫かな。
僕は少し、遠くに移動する。
そして、少し仮眠をとることにした。