SOAD OF WOULD




相変わらず、変わってないな。


俺が住んでいた所は他の誰かが生活をしていた。



まぁ、使ってるか。



それから、夕刻になり


あの声が聞こえた。


『おら、おら!』


その中から、元俺が暮らしていた家から



小さな娘が出てきた。


「おかあしゃん!なんか、きこえる!」

「出ちゃ、ダメ!!早く、中に!」


あ…一緒だ…。



少し遠くの方で俺は見ていた。


そんな時、


アイツが現れた。


菊木 健介が。


辺りの住民達は静かに時が過ぎるのを


部屋の中で隠れて見守っている。


そして、


菊木 健介が


目をつけてしまったんだ。







あの、娘に。




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