SOAD OF WOULD
『おい!そこの娘!上玉じゃないか!』
『ふぇ?』
それに気づいた母親は、その娘を隠すが
既に遅く。
『その小娘、もらうで。』
『やめて下さい!この子だけは――――!!!』
『あぁ!!煩いやつやのぅ!』
そう言ってアイツは小さな娘の手を
無理やりひっぱり、
母親と離れさせる。
『かぁしゃん―――――!!!』
母さまが俺を隠してくれてた意味がやっと分かった。
遊郭にでも売り飛ばす気なんやろ。
ふふっ。良かった。変わってなくて。
後悔するどころかスッキリする。
俺はその人らの元へ駆け寄る。
『おい、その娘を…離せ。』
『うん?なんや、兄ちゃん?』
『だから、離せって言ってる。聞こえへんかったか?』
その娘の母親が焦った声を出して俺に話しかけてきた。
『見知らぬ誰かさん、危ないです!やめた方が――――』
『大丈夫ですよ。奥さん。そんな事より離れておいて下さい。それに…こんな奴、俺の敵じゃ…ありませんから。』
奥さんは、頷いてこの場を離れた。
『なんやて?おい、そこの小僧!今、何て言うた?』
『だから、あなたは俺の敵じゃない。』
ザワッと周りの部屋の中から声が聞こえ始める。
『あの兄ちゃん、ヤバイで。殺されてまうで!』
『あの人、めちゃ強いのに。あの兄ちゃん大丈夫なんか!?』
などの声が聞こえる。
『おい、小僧。周りの者は、あぁ言うとるよ?後悔せんうちにやめといたらどうや?』
ニヤッと笑いながら言ってきた。
『それは俺のセリフです。』
『もう、ええ!相手したるわ!地獄で後悔するんやな!』
『貴様がな、菊木 健介――――。』