SOAD OF WOULD




何も考えず、己が思うままに刀を降り続け


気がつけば菊木は辛うじて息をする程に弱り地面に倒れていた。


『菊木 健介、お前に聞きたい事がある。半年前に女と男を殺したやろ?』


『それがどない…した…。』


『そのとき、その家庭がお金をもっとるっていう話を誰から聞いた?』


『は、しらね…ぇなぁ…。』


『しらをきるつもりか?』


刀を菊木の喉元へ持っていく。


チャキッ。


『わ…わかった…。あの爺さん…浜寺だよ。良い情報がある…って言って来やがったんだ。』


『父と仲の良かったあの…おじさんか。で、情報料はいくらで?』


『三両だ。』


は?たったの三両?三両のためだけに殺されたのか。俺の大切な人は。


『なぁ、菊木…お前もう、助からない。って分かってるよな?』


『…っ。』


『悪いけど、俺の手でお前には死んでもらう。俺の母上と父上を殺した罪は重い。』


そう言って俺は心臓に刀を突き刺した。


グサッ!!!


血が溢れ出す。


あぁ。汚い血がついちゃった。


心の中で笑い声が止まらない。




あははっはははっはははははははははっはははっははははは
は!!!!!!




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☆一両=現代のお金で、一万円。(間違ってたらすみません。)
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