SOAD OF WOULD






またもや、情報屋に向かう。


『あ!さっきの!兄ちゃんやない―――――――』


旦那は驚きの顔を見せる。


何故なら最後の最後で付いてしまった返り血をみて


驚いてるんだろう。


『また、情報を聞きに来ました。浜寺っていうおじさんは今、どこにおる?』


『え――――っと…。二両になります。』


最初の態度と違い丁寧になり、おまけに顔は青ざめていた。


そんなに俺が怖いか。はははっ!


『はい。二両。』


『あの人は、寺小屋を抜けて行ったとこにある立派な屋敷で一人暮らしてはります。用心棒も雇ってるみたいですが。』


『そう。ありがとう。もう、此処には二度と来る予定はないから、安心して。』


そう言えば、旦那の顔に赤みが戻ってくる。


『じゃ。』



一言、言って俺はその場を後にする。

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