LOVE and DAYS…瞬きのように
「いっでぇ!!
何すんだよ、莉子!」
「別にぃ~」
白々しく口笛を吹くあたしの横で、真由ちゃんがクスクス笑っている。
結局、何だかんだ言って
あたしたちも、仲よしなんだ。
せっかく笹があるんだから、みんなで願い事を書こう。
真由ちゃんがそんな提案をしたことで、今夜は急きょ、七夕パーティーになった。
とは言っても、短冊なんて気の利いたものがあるわけもなく、ノートを細長く切ったものを代用。
「普通さぁ、笹を買うなら短冊も買わね?」
アキはミツルをチクチクと責めて楽しんでいる。
もしかしてアキって、S?
なんてくだらないことを考えながらテーブルに向かっていると
「よし! できた!」
真由ちゃんが満足げに、短冊を高く上げて言った。
ミツルがそれを横からのぞきこみ
「何、何?“宮崎あおいになりたい”?
お前、無茶だな!」
と、ケラケラ笑う。
「そういうミツルはどうなのよぉ?」
「俺? 俺は“無病息災”」
「ださっ!」
「うるせーな! 大事なことだろうが!」
言い合うふたりの横では、シンさんが大真面目な顔で“ハーレム”なんて書いているし
なんかもう、みんなめちゃくちゃだ。