LOVE and DAYS…瞬きのように
「服、着替えるか?」
「ううん、いい。そんなに濡れてないし」
あたしは健吾からタオルを受け取って、自分の体を拭いていく。
すると健吾はその場で、濡れた自分のシャツを脱ぎ始めた。
……初めてこの目で見る、健吾の体。
曲線を描くたくましい腕の筋肉とは裏腹に
そぎ落としたような細い腰のラインが飛び込んでくる。
あたしは一瞬だけ見とれて、ハッと視線をそらした。
どうしよう
心臓がドキドキと鳴りやまない。
男の人の体がこんなにも女の子と違うものだなんて……。
意識しすぎだとは自分でも思うけど、目のやり場に困るよ。
「莉子。その服、取ってくれ」
「えっ? は、はいっ」
あたしの後ろに吊るしていた服を取り、健吾に手渡した。
するとどうしても健吾の体が視界に入る。
そのとき、あたしの目にあるものが映った。
「それ……どうしたの?」