翡翠の森
「「私も行きます」」
いつからいたのか、ジンとデレクが突進してきた。
「ジェイダ!! 」
「若君!! 」
……と思ったら、あれよという間に、ジェイダは豊満な胸に押し潰された。
「よかった、ジェイダ! 」
窒息しそうなくらいに抱き締められたが、文句は言えない。
顔は見ることができないが、彼女の声がくぐもって聞こえたから。
「うん。ありがとう、ジン」
控えて立ちながらも、何かあれば出ていけるようにと覚悟していたのだろう。
そうならなくて、本当によかった。
「まったく若君ときたら、一体いつまで、じいをヒヤヒヤさせれば気が済むので!? もう何十年と、寿命が縮んだことか……!! 」
(キィーン………)
咄嗟に耳を塞いだが、とても効かない。
《人間って、寿命が長いんだねえ。その計算でいくと、何百歳と生きることになりそう》
マロがひょっこり顔を出し、そんなことを言った。
《ま、それはともかく。行っておいでよ。キミも会いたい人がいるでしょ》
故郷の人たち。
血の繋がりはないが、皆いい人だった。