翡翠の森
《大丈夫。ロイだって、覚悟してるから言ったんだ。……信じてあげなよ》
ハナが自分を受け入れてくれたように、皆も彼を迎えてくれるだろうか。
そんな不安をマロに見透かされて、ジェイダは恥じ入った。
「ん? 」
ロイと目が合い、首を振る。
(私が努力しないでどうするの? その為に今、こうしているのに)
「……何でもいいが。お前ら関係者のみを野放しにしてはおけない。悪いが、適当に見張らせてもらう」
面倒そうに、ひらひらと手を振りながらキャシディが去っていく。
その背中に、ジェイダはもう一度頭を下げた。
「しかし、外は暑いぞ。お前らはともかく、デレクさんや……そちらの女性は」
確かに雨が振ったとはいえ、兄の言うようにこの暑さはなかなか厳しい。
「レジー殿。老いぼれ扱いはやめて下さい」
「私だって、女ですが鍛えています」
……が、二人が譲るはずもなく。
「そういう問題じゃないんだが……ま、倒れる前に言ってくれ」
ここの説得も、どうやら無駄だと判断したらしく、レジーは肩を竦めるだけだった。