追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
モフィーニアとの国境に着くと、シリルが前方を指さした。
そこには、透明でドーム状の厚い膜が前方に見える土地を覆うように広がっている。
「エマが張ってくれた結界だよ。今も、この国を守り続けてくれているんだ」
百年ぶりに目にした結界は、当時のままの状態で、静かにモフィーニア全体を包み込んでいた。
「……話には聞いていたけれど、まだ残っていたんですね」
巨大な結界を見上げながら、私はかすれた声で答える。前世最後の大仕事が役に立っているようで感慨深い。
「さあ、魔王城は向こうだ」
結界を通り抜け、モフィーニアの中心にある魔王城へ進む。
眼下には、百年前よりも発展した魔族の街が広がっていた。人間との争いがないからか、この国は急速に豊かになっているようだ。
シリルは私を抱えたまま、魔王城の最上階の窓へ向かった。蔦の這う、巨大な黒い石造りの城を目にすると懐かしくて、どうしても昔を思い出してしまう。
そこには、透明でドーム状の厚い膜が前方に見える土地を覆うように広がっている。
「エマが張ってくれた結界だよ。今も、この国を守り続けてくれているんだ」
百年ぶりに目にした結界は、当時のままの状態で、静かにモフィーニア全体を包み込んでいた。
「……話には聞いていたけれど、まだ残っていたんですね」
巨大な結界を見上げながら、私はかすれた声で答える。前世最後の大仕事が役に立っているようで感慨深い。
「さあ、魔王城は向こうだ」
結界を通り抜け、モフィーニアの中心にある魔王城へ進む。
眼下には、百年前よりも発展した魔族の街が広がっていた。人間との争いがないからか、この国は急速に豊かになっているようだ。
シリルは私を抱えたまま、魔王城の最上階の窓へ向かった。蔦の這う、巨大な黒い石造りの城を目にすると懐かしくて、どうしても昔を思い出してしまう。