追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「先にエマの世話をお願いしていいかな?」
「かしこまりました。女性の部下を呼びましょう」
そういえば、私は処刑される直前で逃げ出したので、薄汚れた灰色の罪人服のままだった。牢屋にいた間はお風呂にも入っていない。おおよそ一ヶ月間、人間らしい生活は一切させてもらえなかったのだ。
「シリル、ごめんなさい。私、すごく汚かったかも……」
今さらながらに、私を抱えて空を飛んだ彼に対し申し訳ない気持ちになる。
「何言っているの? エマはいつも綺麗だよ」
シリルは平然としている。前世と同じで、彼はいつも私に甘いのだ。
そのあと、魔王城の広い風呂に入り、綺麗な服に着替えさせてもらった私は、再びアルフィと一緒にシリルの部屋を訪れた。全身から石鹸の良い匂いがする。
疲れただろうから、ベッドに寝転んでいいよと言われたけれど、それは遠慮して長椅子に座ると、アルフィが軽食と飲み物を用意してくれた。
「あ、これ、私が前世で魔王城に広めた料理……」
「はい。エマさんが食堂に遺したレシピに、いたく感動した料理人たちが再現したものなんです」
自分の痕跡が思わぬところに残っていて、少しだけ嬉しくなる。
「かしこまりました。女性の部下を呼びましょう」
そういえば、私は処刑される直前で逃げ出したので、薄汚れた灰色の罪人服のままだった。牢屋にいた間はお風呂にも入っていない。おおよそ一ヶ月間、人間らしい生活は一切させてもらえなかったのだ。
「シリル、ごめんなさい。私、すごく汚かったかも……」
今さらながらに、私を抱えて空を飛んだ彼に対し申し訳ない気持ちになる。
「何言っているの? エマはいつも綺麗だよ」
シリルは平然としている。前世と同じで、彼はいつも私に甘いのだ。
そのあと、魔王城の広い風呂に入り、綺麗な服に着替えさせてもらった私は、再びアルフィと一緒にシリルの部屋を訪れた。全身から石鹸の良い匂いがする。
疲れただろうから、ベッドに寝転んでいいよと言われたけれど、それは遠慮して長椅子に座ると、アルフィが軽食と飲み物を用意してくれた。
「あ、これ、私が前世で魔王城に広めた料理……」
「はい。エマさんが食堂に遺したレシピに、いたく感動した料理人たちが再現したものなんです」
自分の痕跡が思わぬところに残っていて、少しだけ嬉しくなる。