追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「それで、エマ、どうして処刑されそうになっていたの?」

向かいに座るシリルが、真面目な表情で質問してきた。

「実は……」

生まれてから今までのあれこれをシリルとアルフィに説明すると、彼らは苦虫を噛みつぶした……と表現する以上にすさまじい顔になった。

赤く染まった魔族特有の瞳がらんらんと輝き、全身から今にも人を殺しに行きそうなオーラを放っている。

「許せない! エマを迫害するなんて!! あの場を破壊してくれば良かった」

「シリル様、すぐにエマさんを陥れた者たちを潰しにいきましょう! 十倍、いや百倍返しだ!!」

二人の発言が激しすぎる。

そしてアルフィ……あなたはシリルを止める側でしょ? 一緒に燃え上がってどうするの!?

「私は、復讐を望んでいません。できれば、もう二度と関わりたくないです」

「エマがそう言うなら……」

こうして、キーランの王族や私の家族は、とりあえず命を繋いだのだった。
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