追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「それじゃあ、この辺りのものを持って行きましょう」

「何を作るの?」

「できてからのお楽しみです」

まずはジャガイモの皮を剥いて六等分にする。

切ったジャガイモを鍋で塩ゆでしている間に、刻んだ玉葱を挽き肉と一緒に炒めて味付け。うん、いい匂い。

ゆであがったジャガイモは潰して、炒めた具材と混ぜて小判型にまとめた。

横を見ると、シリルが興味深げに作業をのぞき込んでいる。

「シリルも丸めてみますか?」

「いいの?」

「もちろん。手伝ってくれると助かります」

彼は昔も、私の料理を見るのが好きだった。

王子としての仕事がないときは、こうやって並んで作業したものだ。

楽しい記憶を思い出し、自然と笑みが漏れる。

シリルがコロッケを作っている間に、私はソースの準備に取りかかった。

コロッケに合うソースは色々あるけれど、せっかくスパイスがあるのでカレーソースを作ることにする。

「ああ、ワクワクします!」

まずはホール状のスパイスを油に入れて弱火で香りを出していく。シナモン、クミン、カルダモン、クローブ。

うん、いい香り。

そこへ、すりおろした林檎と玉葱とトマトを投入。

しばらくしてパウダー状のスパイスを入れて混ぜていく。ターメリック、チリペッパー、コリアンダー、オールスパイス。こんなものかな。

水を足しつつソースをぐつぐつ煮詰めていく。

「蜂蜜や塩、胡椒で味を調えて……よし、しばらく弱火で煮込みます」

ついでに、手早く千切りキャベツなどの野菜も揃えておく。
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